ひょうご講座 「昨年の紀伊水害から考える」

平 成 24年11月1日 (木) 午後の部で実施
場 所 県民会館
講 師 甲南大学理工学部地学研究室教授 林 慶一
 今回は平成24年10月22日(読売新聞科学欄、記事は
林教授が監修)の記事と、その他近年明らかになったことを
勉強しました。 「昨年の紀伊水害は」支流での山崩れが
発端となり、岩などが玉突きとなり土石流が拡大したのを、
気象庁の定点カメラが撮って、何回もニュースで流れたのは
皆さんも良くご存知のとおりです。
 土砂災害から身を守るには自己防衛しかありません。 ①自分が住む地方の地形の成り立ちを知る。 ②住む地区の地形と地質を調べる。 ③どのような土砂災害が起きるかを考える。 ④その上で複数の安全な避難場所と避難通路を確保し、一人でも避難訓練を行う。 ⑤役所から指示がない場合でも自分で判断して逃げる。
 我々の住む六甲山は花崗岩質で岩盤が風化し脆くなっています。 昭和13年7月5日の阪神大水害も土石流が発生し、大きな岩が流れこみ地域に壊滅的な被害を発生させました。 また2008年(平成20年)には、都賀川が大雨により水位が急上昇し、川付近にいた人が犠牲になりました。
 住民は危険だとわかっていても、危険地帯に指定されないよう望みます。 地価が安くなり売れなくて困りますから。