身の回りの水問題

日 時 平成24年11月13日(火)
場 所 宝塚市立男女共同参画センター
講 師 川合真一郎氏(甲子園大学特任教授)
 生物は光や空気がなくても存在しますが、水なしで生きていけ
る生物はいないと言われるくらい水は大切なものです。
 人間の生活におきましても、生活用水・農業用水・工業用水等
水とのつながりは非常に強いものがあります。
 その中でも特に”飲料水”が注目です。
 世界的に見ますと今なお清浄な水が飲めないために健康を害して多くの命が奪われており、特に幼児の死亡率が高い発展途上国に多いようです。
 確かに上水道の普及率は上昇していますが、水道の水をそのまま飲める国はそれほど多くありません。
 また人間生活のために創り出された化学物質は我々の豊かな暮らしを支えてきましたが、その一方 人も含めた地球上の生物の生存をおびやかしていることも事実なのです。
 日本の水使用量は年間852億トンで、河川水746億トン・地下水106億トンだそうです。
 ただ日本は食糧自給率が40%であるため、60%を海外からの輸入に頼っていますが、この農作物の輸入により他国の水を640億トンも消費していることになるのだそうです。
 あの世界一幸福な国と言われているブータンの国王は、「国民総幸福(GNH)は国民総生産(GNP)より大切である。」と国際会議後の記者会見で語っておられた由で,発展もほどほどにと言うことでしょうか。