“京都文教大学サテライトキャンパス大久保”養成講座の役目を果たす

脳活性化リハビリゲーム“スリーA方式認知症予防ゲーム”を全国津々浦々に拡げたいと思い続けています。そのためには認知症予防を社会常識にさせること(啓発講演)とゲームリーダーの養成が必要だと、この二つに取り組んでいます。

講演も養成講座も、お呼びがかかればどこへでも行きます。地元でも5回シリーズの養成講座を自主開催してきました。他団体主催の養成講座で欠席された方が、地元での講座で補講を受けることがあります。

この地元での養成講座は自由参加にしているので、毎回参加人数、顔ぶれが違っています。こじんまりとしたスペースなので、10人ぐらい参加される日は満員です。一昨日は「ゲームその2」の実技習得に、2人の補講参加者のみでした。助手を含めて5人で輪になってノウハウの伝達をしました。その2人は隣接市の福祉施設で開催された25人定員の講座の受講生でした。二人でも、25人でも伝えたい内容は同じですし、私の気持は全く変りません。しかし人数による違いはハッキリとあります。

2人だけの受講生では「膝つき合わせて」ですから、個人授業とおなじで、疑問・質問に100%の満足度で答えを返すことができます。大勢の場合は個々の人にとっては関心の低い内容の場合もあるでしょうが、自分の疑問に100%、120%に満足するまで回答が追求できるのは、少数講座の長所です。
たとえば、「優しさのシャワー」の日常的具体例についての質問では、声のかけ方の例、服の色の例、認知症の高齢者を主体的に尊重する、相手をたてるとは?の実例、一言ずつに質疑が深まり、得心できるまで事例を替えて繰り返します。施設の食事で黒っぽい色の副食よりも赤系統の「鮭」などのほうが食事が進む現実と重ね合わせて得心されるのでした。小人数の講座なればこそ、遠慮のない追求ができます。私自身も小人数講座の良さを教えられました。
二人は帰りがけに「とても贅沢な補講を有り難ございました」と喜びの言葉を残してくださいました。
 4月からの新入職員にも伝達してほしいと心から願ったことです。

この会場、“京都文教大学サテライトキャンパス大久保”が、来春2月で閉鎖になります。
2009年2月5日、京都文教大学・普昭館に森正美先生をお訪ねして会場を借用させて頂いて以来まる4年、養成講座にと内容充実を果たしてから今までに100人ほどの方がスリーA方式の認知症予防ゲームリーダーとして巣立たれました。超高齢社会のお役に立ったであろうことを祝って、現在進行中の講座が5回を終る日まで、全うしたいと思います。

(高林実結樹)