『平清盛の生きた時代』 〜考古学からの検証〜

(%緑点%) 後期講座(歴史コース)(9月〜1月:全14講義)の第9回講義の報告です。
・日時:11月27日(火)am10時〜12時
・場所:すばるホール(3階会議室) (富田林市)
・演題:平清盛の生きた時代〜考古学からの検証
・講師:森岡 秀人先生(奈良県立橿原考古学研究所 共同研究員)
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(%エンピツ%) 講義の内容
・講義は、平清盛の生きた時代を、土中から出土する遺跡や遺物など考古学資料から眺める内容です。平清盛の生年は、元永元年(1118年) 没年は治承五年(1181年)ですが、考古学的には、12〜13世紀のスケールで捉えられ、「福原周辺の考古学的実態は、たくさんの説は考古学と整合するか」、「心血を注いで整備事業が進められたとする大輪田泊は考古学的に裏付けられるのか」、「国際的交流を証す資料」をテーマに、平清盛の時代の建物のようす、土器やその他の生活道具、対外流通などを調査研究されました。

・本日の講義は、入門編として、(1)当時の建物のようすを探る (2)12〜13世紀頃の日常容器・食器の変化 (3)考古資料にうかがえる国際的交流の痕跡。
・右の写真は、本日のレジュメで、“書き下し”の14頁(A3)です。
-森岡先生は、「考古学は絶えず更新する」をベースに、“できるだけ同じ内容を使わないで、新しい発見・調査研究などを入れる”ことをレジュメ作りにも取り入れておられます。今回のレジュメも約3カ月前から取り組まれた労作です。
・熱のある2時間の講義は、“考古学の魅力”に引き込まれていきます。来年度(平成25年)に、同じ演題で第2回を行います。