養成講座中等科の必要性

昨日12月1日は京田辺市にあるデイサービスセンターでの、職員のフォローアップ研修に行ってきました。

日常業務のレクに、スリーA方式の認知症からの」引き戻しゲームを実践しておられる中で溜まってきた質問をたくさん書き溜めておられました。
難聴の方へのゲーム説明やかかわり方は?
誉めるのに抵抗を感じる時があるが?
太鼓のゲームでは複数の方が学校の試験のように緊張されるが?
グーチョキパーゲームで最後までできないと言って拘りすぎる方がおられて困るが?
等々、おおむね利用者さんの予期せぬ反応に出会って、対処の方法が分からないという質問が多くありました。
私はそれらの質問の全てに対策を話しまして、何故そうするかの考え方を納得していただき、自分達のミーティングで答えを見つけられるように、基本の考え方をお伝えしました。臨機応変の対処に自信がもてなくて苦しんでおられる、とても良心的な職員さんたちで、好ましい職場だなと感じました。
太鼓などは自発的に中止して道具を片付けて見えないよいうにしておられるから良いのですが、一抹の心配が残っていたのです。そういう場合は無理に太鼓をしなくて大丈夫、と言えば、なぜか、その目的は、スリーAの目的は、と筋道に立ち返って自分たちで考えを深めていくことが出来たら、自ずと問題解決力が身につきます。私はその糸口を示して自信が持てるようにレールを敷く、それが一つの過程となるわけです。
太鼓のゲームがこのお仲間さんの組み合わせでは無理だと判断した時は止めれば良い、自然体が良い、無理強いはしない、実践の後で一度は悩み、この原則を確認しなおすことがフォローアップ研修での収穫だと思います。今後は職員のミーティングで解決できるように、ひとまず道筋が分かった、次は踏み固めて道がつく、それが順序でしょう。
そこで感じたのですが、私が行なってきた養成講座は、謂わば初等科教育であること。実践を積まれてから湧いてくる諸々の疑問を晴らす機会を提供する謂わばフォローアップ研修、質疑応答のディスカッションとリード振りを見せてもらって修正点を指摘すること、このような初等科を終った後の中等科の講座が必要だと感じました。
1時半から4時まででしたが、少し時間は不足でした。時間不足はありましたが、5人のケア職員とセンター長は、口々に目から鱗が落ちた思いですと言われて、自信を回復されたのでした。

これからの私の活動方針が示されたと受けとめています。

高林実結樹