文学と音楽〜ゲーテとシューベルト〜

(%紫点%) 後期講座(文学・文芸コース)(9月〜1月:全11講義)の第7回講義の報告です。
・日時:11月29日(木)午後1時半〜3時半
・場所:すばるホール(3階会議室) (富田林市)
・演題:文学と音楽〜ゲーテとシューベルト
・講師:芝池 昌美先生(大阪音楽大学講師)
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今日は、「文学と音楽」というユニークな講義です。
オーストリア・ウィーン生まれのシュ−ベルト( (Franz Schubert 1797〜1828年)は、31歳という短い人生のうちに多くの作品を残しています。そこには、ゲーテとのつながりがありました。シューべルトは、1814年(17歳)にゲーテ歌曲第1号《糸を紡ぐグレートヒェン》を作曲。これはゲーテの戯曲『ファウスト第1部』に登場する詩に曲をつけた最初期の傑作です。その後、ゲーテの詩をもとに優れた歌曲を作曲し、1815年(18歳)に《野ばら》と《魔王》を生み出しています。当時、歌曲は家庭で口ずさむ市民的なものでしたが、すでに有名であったゲーテの詩を題材に音楽性を高め、約630曲の歌曲を作曲し、「歌曲の王(父)」と称されています。

・今日の講義では、芝池先生持参のCDで、《野ばら》、《糸を紡ぐグレートヒェン》、《さすらい人の夜の歌》を聞きました。
・右は、ゲーテの戯曲『ファウスト第一部』に登場する詩です。この詩に曲をつけたのが歌曲《糸を紡ぐグレートヒェン》です。
・現代までゲーテの作品を音楽化した人の数は、2,000人を超え、《野ばら》だけでも約200曲が作られたといわれています。シューベルトは、生涯に89人の詩人に作曲したが、ゲーテの詩に曲をつけたものが最も多く、74曲あります。

・詩のあらすじを知り、曲の構成(調べ(短調・長調など))を知ることにより、音楽の奥深さに出会いました。