演劇の聖地・創造の現場

日 時 平成24年12月15日(土)
場 所 大手前大学
講 師 平川大作氏(大手前大学准教授)
 演劇における聖地とは、「あの舞台に立ちたい」と思う劇場で
あったり、「あの俳優が演じた」舞台でしょうが、最もアートな聖
地は、世に送り出す前の創造現場の稽古場ではないでしょうか
 この度 大学生達がある芝居を創り上げていく稽古場風景を
劇中劇のスタイルで体験させていただきました。
 本番に向けての稽古開始は初日の約1カ月前に「顔合わせ」という形で、制作・演出・照明・音声・俳優・・・ら関係者が自己紹介を兼ねて全員集合するところから始まります。
 最初に演出家から物語のテーマ等についての説明があり、台本の読み合せに入ります。
 しばらく経ちますと物語に対する疑問点や登場人物の心境等についてディスカッションを行い、スタッフ全員の共通の理解を醸成していきます。
 そこでは、テキストレジ(台本の修正等)やダメ出しを行い、立稽古に進みますとブロッキング(立ち位置の指示等)やカーテンコール(芝居終了後の挨拶)等もチェックします。
 そして小屋入り(劇場に入る)してゲネプロ(顧客が居るという見立ての通し稽古)を行い、テクニカルリハーサル(舞台転換や次のアクションへの決め事等)もして初日を迎えるという段取りでした。
 私達は舞台の華やかさしか目にしませんが、この度はそのプロセスをも体験したしだいです。