知れば運気もアップ!おせち料理26品目の由緒を一挙紹介

知れば運気もアップ!おせち料理26品目の由緒を一挙紹介

おせち料理といえば今は亡き母が商売しながら忙しく作っていた姿が思い出されます。
京都人の母なのになぜか我が家はお雑煮はおすましでした。

私の子供の頃の大阪の駒川商店街は人・人・人でいっぱいで身動きできないぐらいの人出でした。

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東京ウォーカー 12月27日(木)19時6分配信

各食材の由緒を知れば、おせち料理が違って見えてくるはず!

正月の定番メニューであるおせち料理は、一品ごとに意味があることで知られているが、その由来まで把握している人はそうそういないはず。

そこでおせち料理の歴史や、各食材の由来を調べてみたので、こちらでまとめて紹介したい。

黒豆や栗きんとんの由緒って知ってる?

そもそも正月を祝う風習は、奈良時代に始まり、おせちの源流が登場したのは室町時代に入ってからと言われている。

古い時代は米や栗などを備えていたが、それが飛躍的に豪勢かつ華やかになったのは、江戸時代の後期に入ってから。

“めでたい”に通じる鯛や、吉祥の組み合わせである紅白のかまぼこなど、縁起のよい食材がふんだんに使われるようになり、商家では漆塗り金時絵のお重に山海の珍味を盛り込んだ、5段のおせち料理がスタンダードだったそうだ。

それが明治に入ると地味になり、次第に贅沢ができない時代に突入。

戦後になると再び華やかさを取り戻すものの、少子化や核家族化、正月休みの短縮といった理由から、現在主流となっている3段のおせち料理が出回るようになったのだ。

なお、1段目は「壱の重(口取り)」と呼ばれ、海山里の恵みを祝い肴として詰めた重になっている。

また2段目の「弐の重(口代わり)」は、酢の物など酒の肴になりそうなメニューで構成。最近では、もともと3段目に詰められていた焼き物や煮物も、こちらに盛り込まれるように。

そして3段目の「参の重」は、メイン料理となる焼き物の他、かつては4段目に入っていた煮しめなどで構成されている。

それでは具体的に、各食材の由来を見ていくと、まず壱の重の「黒豆」は、健康を意味する“まめ”にかけたもの。健康長寿にご利益があり、豆にシワが寄るのも縁起がいいとされている。

また「錦玉子」は黄身と白身の2色を金銀に見立てたメニューで、「イクラの醤油漬け」には子孫繁栄の意味が込められている。

祝海老」はエビのように腰が曲がるまで、健康で長生きできるようにとの願いが込められ、「田作り」はその名の通り、豊作を祈って作られた1品。

数の子吟醸風味漬け」は、二親(ニシン)から多くの子が生まれることをかけた縁起物だ。

さらに「紅白かまぼこ」は、紅は慶び、白は神聖を意味する吉祥フードで、「栗きんとん」には、金色の財宝に見立てて“今年も豊かに”との願いが込められている。

また「伊達巻」は昔の人にとって宝物であった巻物をイメージしたメニューであり、「鱈のうま煮」は鱈腹(たらふく)食べるの語呂合わせになっている点が面白い!

続いて、弐の重に詰まっているメニューを見ていくと、「金時芋レモン煮」は黄金色の金時芋を使うことで財運アップのご利益を見込んだ1品。

牡蠣の醤油仕立て」は2枚貝で夫婦和合を表して家庭円満を祈願、「小肌粟漬」は出世魚のコハダに五穀豊穣を願った粟をプラスして、出世運アップを表現したメニューだ。

また「若桃甘露煮」はいつまでも若々しくいられるようにとの願いが、横歩きするカニは運気を下げないという理由から用意された「紅ずわいがに爪」には、厄除け開運の願いがそれぞれ込められている。

そして、古来から1000生きると考えられていたアワビを使った「アワビうま煮」には長寿祈願が、「紅白なます」には紅白かまぼこ同様、慶びと神聖な意味合いが、「子持ちイカ」には子孫繁栄の祈りが込められている。

また、定番の「ゴボウ昆布巻き」には、地中にしっかり根をはることから“1年しっかり頑張りましょう”という意味が、「厚焼き玉子」は金の延べ棒に似ている外観から、財運アップの意味が込められているのは有名なところだ。

なお、参の重の焼き物は地域によってさまざまで、写真のおせち料理には「紅鮭柚庵焼」、「鶏肉の塩麹漬け焼き」、「ローストポーク」、「赤魚白醤油焼」などが入っている。

また、もともと4段目に入っていたという「煮しめ」は、畑の恵を煮て神様に供えたことから、おせち料理の定番になったメニューで、「杉板包み餅」は神様の御魂を分けていただく餅を、縁起のよい紅白の水引きで包んだものになっている。

今回紹介したメニューはあくまでも一例であって、地域や家庭ごとに、おせち料理に詰め込む食材は実にさまざま。

しかし、それぞれの由緒を知ったうえでおせち料理を食べることで、例年よりもちょっと運気が上がった気分に浸れることは間違いなしだ。

2013年の正月三が日は、こちらの記事を照らし合わせつつ、おせち料理をじっくり味わってみてはいかがだろう。

【詳細は12月11日発売の東京ウォーカーに掲載】