残った黒豆の煮汁はどうする?

残った黒豆の煮汁はどうする?

南 恵子
おせち料理で残ったたくさんの黒豆の煮汁、どうします?

近年注目されている黒豆の色素成分が含まれた煮汁も無駄なくいただきたいもの。煮汁活用の簡単ドリンクをご紹介しましょう。

おせち料理で作った黒豆の煮汁がたくさん残ってしまったけれど、何かに使えますか?、というご質問をよく受けます。

近年注目されている黒豆の色素成分が含まれている煮汁も、できるだけ無駄なくいただきたいですね。今回は、簡単なドリンクをご紹介しましょう。

黒豆の色素成分アントシアニンに注目

黒い食べ物のブームで、黒豆はおせち料理だけでなく、日常の食事としても消費が伸びています。

黒豆、正式には黒大豆といいますが、栄養成分表では、黄大豆と同じとされていますが、なんと言っても特長的なのは、その黒い色素成分です。

漢方などでは、黒い食べ物は腎機能を補うとされ、血液循環、利尿、解毒などの作用があり、血行を行くし、むくみを改善する目的で用いられてきました。

近年は科学的にも、この黒い色素成分は、アントシアニンや、プロアントシアニジンで、強い抗酸化作用があると言われ、様々な研究報告がされています。

例えば、フジッコ株式会社からは、黒大豆や種皮の摂取により、腹部脂肪沈を少なくする、血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させる他、

血糖値の上昇が抑制される効果等について報告される(2009年5月)など、黒大豆や種皮成分の健康効果についての研究がすすめられています。

このように注目されている黒大豆。近年はお正月のおせち料理としてだけでなく、日常的な消費が増えています。

煮豆として食べた時に残る煮汁もむだなくいただきたいもの。残った黒大豆とともに、ケーキを焼くというまめな人いますが、忙しい時には、簡単なドリンクとして飲むとよいでしょう。

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