おまけの人生を楽しむ

日 時 平成25年2月5日(火)
場 所 西宮中央公民館
講 師 吉田芳子氏(北摂総合病院顧問)
 誰もが、元気で長生きしたいと思っています。
 日本の長寿の祝儀には、還暦(60才)、古希(70才)、
喜寿(77才)、卒寿(80才)、白寿(99才)があります。
 たとえば古希の場合、昔は70才まで生きるのが稀で
あったことに由来しているようです。
 それが今日では、平均寿命が80才余となりましたが、これは主に文明(食生活の向上、住宅の改善、医療の進歩、科学の発展・・・・・)に負うところが大きいかと思われます。
 中国の医書に『黄帝内経霊柩』があり、ここに「天は長く、地は久しい。人は永遠である。」という名言がありますが、火葬による煙に導かれて魂が天国へ行き、永遠の命を得ることを表現しているのだとか。
 さて長寿のための手段はということですが、①つくる健康(鍛錬)、②まもる健康(予防と節制)、③補う健康(支援)が基本になります。
 これも中国の経典『太平経』によれば、「身は自然に(寒暖に絶え)」「心は無為無欲(心身の安静)」「食は五味五法(バランスの良い食事)」「役割は存在感(生きがい)」「悔いを残さぬ(ストレスをためない)」「深呼吸(ガス交換)」「養成(知識や手段)」「養生(実践実行)」等をあげています。
 老いの日の姿は、その人の人生物語であるとも言えそうです。