日 時 平成25年3月10日(日)
場 所 夙川公民館
講 師 南里章二氏(甲南高校教諭)
欧米系メディアが名付けた「アラブの春」について、鎮静化
したやに見える各国の経緯を解説していただきました。
この一連の出来事は、貧困と失業という社会的構造と米国
による対イラン政策が関連した民衆革命が基本にあります。
まずチュニジアで果物売りの青年が警察官にワイロを請求
されたが払えず、辱めを受けて焼身自殺したことがきっかけで抗議デモが起こりました。
このことは直ちにケイタイやインターネット等のツールを利用して全土に発信されました。
これがエジプトに飛び火してこちらでも反政府デモが起こり、大統領もナセル→サダト→ムバラク→ムルシ と変わりましたが、今もって情勢は流動的です。
リビアでは反政府勢力が台頭し、40年以上同国を私物化してきたカダフィ政権が崩壊してカダフィ自身も殺害されてしまいました。
またバーレーンでも反政府運動家が殺害されたことに端を発し、スンニ派支配に対するシーア派の不満が爆発いたしました。
そしてシリアでは大統領がアサド(父)から次男に継承されましたが、弾圧政策は続いています。
はたしてイスラム思想と民主主義はうまく融合されていくのでしょうか、今しばらく見守る必要があります。