バルト三国・中世から近代へ

日 時 平成25年3月14日(木)
場 所 ワールド梅田スカイサロン
講 師 丸山雄大氏(ワールド航空サービス)
 バルト三国とは、かつてロシア帝国の統治下にあって、近年
独立を果たした国々で、東からエストニア・ラトビア・リトアニア
を指します。
 この三国は10世紀頃までは先住民が自然崇拝のもと、居住
していましたが、1201年にキリスト教布教のため、ラトビアに
ドイツから司教が入国し、続いてドイツ騎士団が入ってきて武力で占領いたします。
 その後エストニアにも侵攻し、ここもまた占領してしまいました。
 さらにリトアニアにも戦いを仕掛けますが、ここでは手痛い洗礼を受けてしまいます。
 やがて「リヴォニア戦争」「大北方戦争」を経て、三国ともロシアの統治下に組み込まれていきます。
 ところがそのためにかえって教育が普及し、結果 国民の独立への意識が高まり、19世紀には反乱と鎮圧が繰り返えされました。
 そして20世紀にはついに各国が相次いで独立を宣言し、ソ連邦もこれを承認せざるを得なくなります。
 21世紀に入りますと三国は揃って国連に加盟して、エストニアは2011年にユーロを導入し、リトアニア・ラトビアも2015年を目標にユーロ導入を検討しているとのことです。
 エストニアは北欧のイメージ、ラトビアはドイツ風、リトアニアはポーランドの影響が色濃い街並みだとか。