前回の続きです。

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ハチミツの薬効に関しては、1989年に英国王立医学誌の論文で取り上げられるまで、根拠のないものとして医学界では無視されてきました。現代でも、先進国ではあまり注目されていませんが、医学的な検証が繰り替えされた結果、その効果が実証されてきています。
 アフリカのような医療費が高く、医療設備も整っていないような国では、ハチミツは重要な治療薬として活用されています。

 食べることによって、胃がんの予防になったり、胃潰瘍が治ったり、下痢や便秘が解消したり、風邪が回復することが知られています。

 ハチミツを薬として活用してきた歴史は古く、紀元前1550円前に書かれた古代エジプトの医療書『エーベルス・パピルス』には、ハチミツを薬として使う方法、ハチミツを材料とした薬の用法についての記録が残っています。

 それによると、ハチミツを材料とした円形脱毛症の薬まであるらしいです。古代文明恐るべしです。

 また、ハチミツの100グラム当たりのエネルギーは294キロカロリーです。砂糖は348キロカロリーなので、砂糖の約6分の5くらいのカロリーになります。同じ甘味料でも、砂糖よりも太りにくいのが特徴です。

 ハチミツは体内に吸収するために、これ以上分解する必要のにないブドウ糖と果糖で構成されています。このため消化が早く、すぐにエネルギーとして活用できるので、胃腸の弱い病人やスポーツ選手の間で愛用されています。

 砂糖は消化酵素で分解しなくてはならないショ糖(ブドウ糖と果糖が結合したもの)で構成されているので、ハチミツに比べて消化吸収が遅いです。