ゆめのはこ第三日: 星に願いを、星から願いを

ゆめのはこ第三日。

最終日の今日は、ありゅうるの読み聞かせとピアノ演奏の後、会場で少し車座に近い形で、絵本を手にとりながら、聞いてくださった何人かの方とお話ができました。

小学校一年生のかわいいお嬢さんと、お嬢さんにいろいろな体験をさせて科学や宗教にも触れさせたいとおっしゃって来て下さった、美しいお母さん。天文学者をめざし只今浪人中という若き女性。現代の月と星のお使いである天文学者さん。大学と研究所に席があって、すばる望遠鏡を作って研究をしていますという科学者さん。

科学者さんたちは、どんなメッセージがありますか?メッセンジャーは何歳くらいですか?と興味深げに一枚一枚見ておられました。

お嬢さんののどが渇いた!という声で、揃ってミュージアムカフェに移動。

科学は全くわからない専業主婦です、とおっしゃる美しきお母さんは、コンピュータもさっぱりなんです、何にも知らなくて、とおっしゃりながらも、再チャレンジ講座でコンピュータの使い方を学ばれたそうです。科学者さんたちからは、1週間も使えば、すぐにできるようになりますから!と励ましのエールが。お嬢さんは算数が好きだそうです。理科に興味がもてるようになるには? 写真や絵をみて楽しむ図鑑がおすすめ!と科学者さん。

科学や科学者にまつわるいろいろな話題がいくつもいくつも出ました。みんな思い思いのことを話した、かな? 

科学の再チャレンジ講座もいいですよね!音楽やアートのように誰にでも開かれているはずですから。

浪人生の彼女、受験勉強の息抜きに、サイエンスカフェはいかがでしたでしょう?科学者さんたちにも出逢ってどうだったかな?ひとつのことを考え出すとほかのことを忘れるような人は研究に向いてるって。ますます決意が固まった?

科学者さんから、科学者ってどう思いますか?と聞かれたピアニストの柳さん。科学者って、どうも想像しにくいです、接点がないから、というお答え。

そんな中で、きいたエピソードのひとつ。ガリレオは自分で望遠鏡を覗いて観測データを書き留めましたが、今日こられた天文学者さんは、衛星から夜昼なく地上のコンピュータにためられていく光や電波の観測データを受け取るのだそうです。観測は1週間だけであとはコンピュータで研究するという人もいるそうです。科学のしかたも随分と変わったんですね。他人任せのデータの中から、ご都合主義ではない真理の代表データをどうやって見分けて選び出すのかな・・・

さて、そこに、科学コミュニケーションで重要な役割を担っておられる方が出現! 科学コミュニケーションの今!といった話まで飛び出しました。驚き!

読み聞かせとピアノ演奏をきっかけに、プチサイエンスカフェができました。

科学者ってこんな人たちなんだ、こんなことをしているんだ、と、実態と生態(?)が少しわかりました。科学者さんたちには、ご自分たちがどんな受け止められ方をしているかの一端をちょっと知っていただけたかな?そうだとしたら、嬉しいです。

三日の間に、会場を覗いてくださったみなさん、メッセージをくれたみなさん! ありがとう!!

ありゅうるの出番は終わりましたが、ゆめのはこ2008は、30日もやっています。原田の森へ、王子動物園へ、水道筋商店街へ、GO!