2008・5・10 「菊炭加工処ー5月最初の活動日」
(%晴れ%)山ではクヌギが新しい芽ぶきを見せ、炭焼きも最終となりました。加工処の本格始動です。今回は、リアルタイムでメール報告される窯の様子と、その臨場感をちょっと紹介しましょう。
宝菊窯炭焼き④の状況報告(4月16日)
1、煙道出口温度の推移と煙の状況
7:30 243℃
8:50 246℃ 煙は青味がかっており、大分薄くなっている。
14:45 260℃ 煙は薄くなってきているが温度の上がりが極めて遅い。
16:00 270℃
17:00 272℃ 風穴(地窓)のレンガを外し、風穴をレンガ一個分の大きさに戻した。
17:30 278℃ 煙の色がほとんどなくなった。
18:13 283℃ 煙は無色透明に近い
19:13 288℃
19:35 290℃ 密封開始
19:46 密閉完了
2、密封条件
① 煙が煙道出口直上でほぼ無色透明になっていること.
② 煙道出口温度が290℃以上であること
3、風穴の大きさ
今回風穴の大きさを絞ることによって密閉までの時間を延ばすことに成功した。しかしながら、風穴の大きさを始めの半分に絞ると流量調整から密閉までの期間が4日(96hr)を超えるので、絞りが過大であることも判明した.
次回は今回の結果を踏まえて適正な絞りの設定を行いたい。 菊炭クラブ 高木
(%くもり%)期待、創造、始動
そして、窯から出される菊炭を見て、私たちは新たな作品作りを始めます。
すなわち私たちは、菊炭への「新たな息吹」を吹き込むクリエーターに変身します。
今回も力作揃いです。日ごろ、山での活動、みんなのリーダーとしても活躍されているUさんの作品が続きます。
太めの菊炭の存在感を生かし、「菊炭の花器に、菊炭を活けてみよう!」と。
直球勝負?
(%月%)”重ーい!!”
右の写真では小さく見えますが、実は、まさに「菊炭の朝青竜」
山で80〜85㎝の長さで切り揃えられるクヌギ。中でも、太くて一抱えもあるものは、か弱い??私(笑)には1本しか持てません。私にはまるで、ウエイトトレーニングのような重さの物が炭に焼かれて、直径17〜18㎝に焼きしまり、長さ25㎝位に裁断され加工されたものがこの写真です。これまた、Uさんの新作です。威風堂々の菊炭の皮が、少しおしゃれに脱がされています。
(%雨%)そして今回の目玉
新しくメンバーになられたKさんの、オリジナリティあふれる作品を紹介します。
砂に着色した特殊なうわぐすりと、粘着剤を加味して「菊炭」にお化粧が施されると、「あでやかな作品」が誕生しました。
菊炭の漆黒に、しっとりとした色合いが見事にマッチします。今回は、試作品ということで、作成風景のデモストレーションがされ、固唾をのんで見守る私たちでした。
(%雷%)毎回驚き
私にとって、山も、加工処も毎回新たな発見の場です。中でも、「木や草花」といった自然への造詣が深い諸先輩の胸を借りることしきりですが、図書館で面白い本を見つけました。
「山と渓谷社」の”ドングリと松ぼっくり”という本ですが、皆さんにお聞きすると、「きちんとまとめられ、写真もたっぷりで、とってもわかりやすい」ということで、早速、購入することにしました。
”私でもドングリ、松ぼっくり博士になれるかなあ?”