大学の教育実習で、適切な児童と教師の距離について考えたことがありました。考えた末、実際にはそのようなものはなく、一貫性を保ちつつも、児童一人一人に応じた接し方や距離が必要だと思うことにしました。しかしそんな曖昧な考え方ではなく、もっと具体的に考えていきたいと思い、今日考え直していました。
極端な例で考えると、一般的に尊厳があり、児童と少し距離を置いた教師の方が成長するきっかけを与えやすいのか、何でも気軽に話ができ、児童との距離が近い教師の方が成長するきっかけを与えやすいのか。両方に短所・長所がそれぞれあります。ある程度の距離があり威厳があると、児童をまとめやすく、扱いやすいと思います。しかし、本音で児童は接してくれず、素の自分を見せないでしょう。そうすると、教師の前ではいい子を演じ、裏ではやりたい放題という事がありえます。逆の場合、児童は裏表のない接し方をしてくれますが、まとまりにくく下手をすれば学級崩壊という事態も起こりえます。
やはりこの場合もバランスが重要で、時と場合によって接し方、距離を変えていく必要があります。叱る時、見守る時などには距離をとり、褒める時、相談にのる時などには距離を縮める。もちろんマニュアルはなく、その場・その時・その児童によって対応していかなければなりません。この対応力を養うには、実践・経験あるのみだと思います。