さて、2つ前の話の続き。
2005年、「雑談データベース」と称していろんな人から「雑談」を収集しようとしたけどそこからがちょいと大変だった、という話です。

何故大変だったかというと、「雑談」という言葉の持つイメージが広すぎて、私が想定していた「雑談」とは若干違うものをイメージされることが多かったからです。

その説明をする前に、今年の初めに作った「会話のきっかけレシピカレンダー2008」をごらん下さいませ。
私が収集したかったのは、このカレンダーにあるような会話なのです。

「会話のきっかけレシピカレンダー2008」ダウンロード画面へ

↑ここに載っている会話を、いちおうテキストで書いておきます。
・お疲れ様です
・あったかそうなマフラー(コート)ですね
・いつも、この電車なんですか?
・暑いですね〜。ちょっと歩いただけでもう汗だらけ
・この部屋に入ってきたら、すごいカップヌードルの匂いしますよ(笑)
・「雨、降ってきましたね」「降ってきちゃいましたねー」
・暑かったり寒かったりで、来ていくものに困りますね〜
・「あー疲れた」「早く帰りたいですねー」
・今日は早く帰って**の試合見なきゃ

などなど。

ね。実に実に些細な会話なんです。普段あまりにも当たり前に交わしている会話だから、敢えてスポットがあたらないような。

これは雑談に限らず何でもそうですが、人は「自分が当たり前にやっていること」というのは、省略して考えるものです。

従って「雑談が苦手な人のために、雑談を集めるんだ」と人に言うと、皆さんは「当たり前にやってる会話」ではなく、もっとハイレベルなものをイメージしてしまうようでした。

次回につづきます。

grass green*bako*