職場で役立つコミュニケーション講座 最終回に思う

宝塚市委託 若者就労支援事業「職場で役立つコミュニケーション講座」が無事修了した(詳細はこちらで)

で、面談の中で講座の感想を聞いたら,皆からこんな返事が返ってきた
「挨拶の仕方が確認できてすごく安心した」
「思っていても言葉が出てこなくて誤解されてきた。トラブルもあった。これからは大丈夫」
「いじめにあって悔しくてこだわってきたけど、これからは前向きに新しい仕事を探そうという気持ちになれた」などなど・・・

講座の効果としてはうれしいかぎり、皆の明るくなった顔が見られて私もうれしい
でも同時にこうも思う
職場マナーの基本的なことしか教えてないし、面談といっても特別な会話はしていない
それでもこれだけ彼らの支えになったとしたら、逆に彼らが職場や周囲から学んだり、失敗しても立ち直ったりする機会がいかに少ないということではないのか、胸が痛くなった
いじめやいやがらせ、無責任な噂で、心に深い傷を負った人の多さにも驚く
これはかなりの割合で、多くの職場で日常的にパワーハラスメントが行われているのだと予測できる
うつの発症率との関連性も否めない
秋葉原事件の加害者のこころの闇と重なる

周囲と比べて少しペースがゆっくり、少し個性が違う、それだけで受入れない社会
不登校になった子どもが言っていた「周囲と同じに振舞うのにへとへとになった」「いじめにあって自分は要らない人間だと思い、死にたくなった」という言葉とかぶる
職場でも、学校でも、地域でも、皆で少しずつ譲り合って居場所を作る努力や助け合いができない社会は、誰にとって生きやすい社会なのか?国際競争の中で「仕方がない」のか?
どうすればあらゆる人が幸せに暮らせる豊かな社会が作れるのか、自分にできることをできるだけ早いスピードで事業を作っていくだけだと思いつつ、日本はどこに向かおうとしているのか暗澹たる気持ちになる今日このごろ・・・
とりあえず、半径2kmの人と幸せになれるよう、楽しみながら行きたいなぁ