里山の仕組みを学ぶ体験学習

 3年生2クラス47名と先生4名
(%エンピツ%)2008・7・15(火)能勢町立久佐々小学校の子供たちと先生が、私たちの活動の場である豊能町牧クヌギ林を訪問。「豊能地域での池田炭づくりを通じた、地域の里山の仕組みを学ぶ体験学習」が目的です。私たちスタッフ11人も、簡易トイレ作りや水の用意、手順の確認、丸太切り用のヒノキの伐採、竹べらやのこぎり、鎌の確認などをするうちに、9時40分マイクロバスが到着。小さな体に大きなリュックや水筒、軍手の子供たちを「おはよう〜」と出迎え、集合地点への坂道を登ります。
開始
(%エンピツ%)ご挨拶や、マムシについての特別注意、山のトイレの説明などの後、里山の説明が始まります。そして、我らが長老・今村さんからは「昔、私たちの親は、里山からタキギを確保し、燃料として使っていたこと。マッチも貴重で、松の木の根を種火の代わりに使っていたこと」などを聞きました。
50歳代の私ですが、子供たちと一緒に「フ〜ン!」と感心するばかりでした。

4班に分かれてクヌギ林探訪開始
(%エンピツ%)班に3本ののこぎりを腰にぶら下げ、クヌギの枝払いを始めます。「クヌギがまっすぐ、すくすく育つように、丁寧に切ってね」の声かけに、女の子も積極的に参加。のこぎりを持つ小さな手が、忙しく動きます。

(%エンピツ%)そして、大きな台場クヌギの測定をしました。皆で協力しながら、木の高さや太さ、萌芽枝の数を測定します。巻尺を持つ子、数値を読む子、記録をとる子、指示をする子・・・、ちょっぴり言い合いもしながら元気な声が響きます。

昼食後は1人1本の鋸鎌を手に下草刈り場へ
(%エンピツ%)「7月のマムシは腹に子を持ち、挑戦的で危険」との事前注意を肝に、私たちスタッフも、細心の注意を払います。もちろん、危険な道具も取り扱い合い注意。決して事故が起こらないようにと祈る思いです。
(%エンピツ%)夏の午後、日陰を考慮して、設定した草刈り場ではありましたが、やはり太陽のさすところはきつく、子供たちにも疲れが見え、短時間で切り上げることにしました。でも、先生方の協力もあり、子供たちの背丈くらいの下草が刈り取られ、下草刈りの大変さと同時に達成感を感じてくれた子もいました。
鎌を使う手慣れた子供たちに私はちょっと驚きつつ・・・

ヒノキの丸太切りに挑戦
(%エンピツ%)クヌギの枝切りで鋸になじんだ子供たちが、今度は、ヒノキの丸太切りに挑戦です。2mほどの木を両サイドから、適当な長さに切って、竹べらで皮むきをします。直径10cmほどもあるヒノキの硬さに、さすがの男子も悪戦苦闘です。
(%エンピツ%)「斜めになってるで」「早く切って変わってくれよ」「おれが先やで」「もっと上手に」などなど、応援が、非難に変わり小競り合いも・・。でもさすがに、男の子、Tシャツが汗でびっしょりになるくらい頑張って、切り終えた時の満足げな表情は、晴れやかでした。そして、次は、大事そうに抱えて皮むきに向かいます。
(%エンピツ%)1人1回でこりごりかと思いきや、きれいに皮をむいて、白い木肌と芳香を放つヒノキを抱えた、リピーターが2回目の丸太切りに多く挑戦し、いつまでものこぎりをひく手が止まりません。

お別れ
(%エンピツ%)午後3時、数人の虫さされはあったものの大きな事故もなく、無事予定終了。終わりの挨拶が始まりました。
後日の高木代表の報告メールからの抜粋
 圧倒的多数の生徒からとても楽しかったとの評価を得た。何が一番楽しか ったかとの問いに対しては全部という答えが一番多かった。先生の評価も 高かった。反省点は多々あるものの、内容的には問題なかったものと確信 する。

(%エンピツ%)朝のクヌギ林探訪時や、昼食後の休憩時間に捕まえたクワガタを、スタッフが促成に切った竹筒に入れた子供たち。汗して切ったヒノキ材や、何に使うのか長い竹筒に、1枚のハナイカダの葉っぱなど・・を手にした子供たち。ちょっぴり疲れ、汗臭いTシャツの子供たちの手やリュックには、たくさんのお土産が詰まっていました。「さようなら〜」「元気でね〜」と最後の見送りをした私たちスタッフもほっと胸をなでおろしました。

 (%男マーク%)この子供たちが、里山を大切にする大人になり、ここ北摂の貴重な里山がいつまでも残りますように・・・祈り(%女マーク%)