こんにちは。ご無沙汰になりました。
『GoogleEarthで土木の旅』第2回の始まりです。
第2回で取り上げるのは、
イギリス、エディンバラ郊外、フォース湾にある『フォース鉄道橋』です。
座標は、「 55.998736°, -3.387099° 」
まずはGoogle Earthで現地へGO!
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フォース鉄道橋は、1890年に完成した、
全長2530m、支間521m、高さ104mの規模を誇る、
「カンチレバートラス橋」です。
その特徴は、何と言っても、
「鋼鉄の怪物」「鉄骨のゴジラ」とも呼ばれるその姿にあります。
まずは以下のホームページなどで、
じっくりとその威容をご覧下さい。
「建設博物誌」 http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/hashi/index.html
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。。。どうです?息を飲む迫力だと思いませんか?
橋桁部分は海面から46mの高さがあり、使用された鋼鉄は約6万トンにもなるそうです。
このフォース鉄道橋は、産業革命後のイギリスの経済発展と、
それに伴う鉄道網拡大のニーズに乗り、
イギリス東岸を分断するフォース湾を横断するべく建設された鉄道橋です。
Google Earth の画面をズームアウトしてみると、
何故ここにこのような長大橋が必要とされたのか、
その理由が本当によく分かりますね。
(こんなことができるのは、Google Earth の大きなメリットですね!)
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フォース鉄道橋には、大きな湾を横切り、かつ橋下に大きな船舶を通すことができるよう、
当時の長大橋の最新技術である「カンチレバー式」が採用されました。
(日本では大阪港にかかる港大橋が有名です。)
このように、社会のニーズに応えるために様々な物理的障害を乗り越えることが、
土木と土木技術者の本分の一つです。
そのために様々な工夫を凝らし、結果として出来上がった建造物は、
地域のシンボルとして、誇りとして、厳然と存在しつづけます。
フォース鉄道橋のすぐ隣には、後年になって支間1006mの吊橋「フォース道路橋」が建設されました。
土木技術は、社会のニーズにより的確に
より効率的に応えることができるよう、進歩してきたと言えるでしょう。
(もちろん皆さんもGoogle Earth をズームアウトして見てみてくださいね。)
今の時代、世の中のニーズは多様化の一途をたどっており、
本当に社会にとって必要なものが見えにくくなっています。
土木の世界でも、「本当に必要なもの」を上手に見極める努力が必要なんだろうと思います。
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余談ですが、、、
イギリスでは、「いつまでたっても終わらない」ということを表現する言い回しとして、
「フォース橋にペンキを塗る」 “Painting the Forth bridge” というものがあるそうです。
フォース鉄道橋は、その役割を果たすため、
100年以上にわたって大事にメンテナンスがなされてきましたが、
維持管理、メンテナンス、というものも、土木の大切な仕事の一つですね。
(%左足%)
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『GoogleEarthで土木の旅』、次回もお楽しみに!
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