恋しくて

こんにちはっ!!皆さん。中途半端に元気のいい松尾です。

タイトルを見られて、皆さんは何を連想されますか?
多くの方は、BEGINの初期の大ヒット曲を連想されるかもしれませんね。
でも…少数の方は、ある青春映画を連想されるかもしれませんね。

そうなんです。1987年アメリカ映画で、青春映画の巨匠、ジョン・ヒューズの傑作の一本、原題「SOME KIND OF WONDERFUL」、邦題「恋しくて」なんです。

松尾がひきこもっていた頃に、公開されたこの映画は、とっても魅力的な映画なんです。
ストーリーが良いとか、そういうことではないんですね。この映画の魅力は。
言うなれば、アメリカが魅力を持っていた(ように見えていた)最後の時代の青春映画なんです。
ストーリー云々を論じるよりも、映画の持つ雰囲気が重要で、ワムやデュラン・デュランやワールド・ワイドになり始めたマドンナ。
そしてトム・クルーズが戦闘機に乗ったり、カクテルをシェイクしたり、何かとっても浮かれた時代にジョン・ヒューズは、青春映画を連発して作った。その中の一本なんです。

ずっとずっと観たいなあと思っていて。
半年ほど前にネット販売で購入しました。
そして観ました。出来は—傑作じゃなくてもいいんです。
メアリー・スチュアート・マスターソン演じるワッツの余りにも余りなキュートさ。
まだ若い、若過ぎる、リー・トンプソン、エリック・ストルツ。
演じることのひたむき。そのひたむきさが大切にされていた時代。

松尾は当時10代で一番多感な時期でしたから、そういう部分が誇張されて感じていたのかもしれません。

ですが、いい青春映画です。

僕のように、オニャン子クラブで育った世代にとっては、この時代の映画のどれかが、心のオルゴールになっていて、ふとした時にその音色は聞こえてくるんじゃないかな。

皆が皆、自分のオルゴールを持っていて、歌かもしれないし、映画かもしれない。

それは淡い想い出として残っていて、決して実らない想いなんです。

優しさとあまさ。どちらだっていい。僕たちはもう大人になってしまったのだから。

松尾でした。