若者の声 反抗することの大切さ

26才になった現在から小学生の頃の自分を思い返してわかってきたことがあります。
それは、僕が中学・高校をうまく通り抜けられずに不登校になったのは何か恐ろしい悲劇が降りかかったせいではなく、自然な成り行きだったということです。
親や先生の目を意識していつもビクビクしている。嫌われないように、嫌われないようにといつも大人の顔を見ている。だからいつもおとなしく、いい子にしている。
本当はそんなことクソくらえなのですが、親に好かれたいとか愛されたいとか思っているとそうもいきません。
また、「こうしなさい」と押さえつけてくる大人に対して、意見を引っ込めてしまう。まともな子であれば、反抗します。そうやって一人前の自己意識を育てていく。
その頃の自分に衝突する勇気があればよかったのですが、そういう感情的な摩擦を避ける子だったのです。
その場その場で人に嫌われることを避けて、避けて、生きていく。「自分」はどこにもない。生きるってなんでこんなにしんどいんだろうと思うのも無理はありません。
例えばの話ですが、ピアスを開けることができれば小さくても立派な反抗でしょう。そこまでできれば、自己主張ができない人間に育つことはないと思います。
大人になっていく過程のなかには、大人に嫌われることをする必要がある。
僕はそれをする勇気を持っていなかった。
でもそれは今からでも遅くはない、今から自分を変えていくんだという強い気持ちでいます。