本講座(平成20年10月4日開催)は、福井県立大学と
関西学院大学が連携して行うセミナーで、今年で3年目との
こと。今回は、福井大学の津村文彦氏が標記の題で講演
された。呪術と科学は、一見共存しないように思われるが、
東南アジアのタイ王国の農村では、これが見事に共存共栄
しており、昔ながらの伝統と近代化が不思議にマッチして
いる由。痛風から毒蛇治療に至るまで、さまざまな治療師が
事にあたっているとかで、特にタイ東北部に多く見られるとの
ことであった。現代科学をもってしては呪術はなかなか理解されないようであるが、いわゆる、漢方・マッサージ(ヨガ)・食事療法等々とも併用しながら、呪文と聖水とで治療すると聞けば、うなずける部分もあった。