学校の対応

わが子が不登校になってしまってからの学校の対応がどんなものだったか。
まず、夕方、ちょうど夕食の準備や食事時間に毎日かかってくる電話。「親の育て方に問題が」「このままでは一生が台無し」「何とかして連れて来るように」毎日毎日毎日、何十分も。

いじめの首謀者も含めたクラスメートからの「来たら一緒に遊ぼう」などという、ある意味脅しのような手紙を放課後、生徒をかわるがわる変えて持ってくる。
それも、玄関に来るまでに息子の部屋の前を通過しているのだが「なんでこんなことせんなあかんねん」などという子どもの声が丸聞こえ。玄関に来たらよそ行きの声で「○○くんいますか?逢いたい。」と。

どうせいでも人間不信になっている子どもに、それを証明するかのような表裏のある行動を見せ付けられていました。
こちらは望んでもいない訪問、でもあたかもこちらのために自分たちが犠牲になっているかのように思わせる学校のやりかた。
とても許せるものではありませんでした。

校長が来たのは1回だけ。それも嫌がる子どもに「校長先生なら聞いてくれる、理由を話して!」と言ってやっと出てきた子どもに対し「あんた1から10まで足したらいくつになるか知っているか?」と、関係のない語りかけをして子どもの話の腰を折り、一切「どうした?」とは聞かれませんでした。
もちろんいじめの話など、こちらの質問には無言で、解決する気がないどころか、あったことさえ認めない対応でした。
「なぜヌンチャクや木刀を買って来た事が明白なのに旅行から帰るまで取り上げなかったのか」の問いにも、先生方はどなたも無言で通されました。

今これを改めて書くのは、いまさら学校やクラスメイトを責めたいのではなく、今も同じことを繰り返している人たちがいることを知って、その対応の間違いを知って欲しいからです。

せめて事実を認めてくださるだけでよかった。
解決までは望んでいませんでした。
加害者の子どもたちは、家でもいろいろな虐待を受けている子どもたちでしたから、学校だけで解決できることではなかったのです。
私の知る限り、どの子一人もその後幸せでいる子はいません。

いじめを放置することは加害者の子どもたちの人生をも傷つけるものだということを、子どもにかかわる人たちには是非知っていただきたいと思います。