今回は本の紹介です。
障害児、と一言にいっても、一人一人の状況は大きく違います。
身体障害の中には、視覚障害、聴覚障害、音声言語障害、肢体不自由、内部障害があり、該当する人は医師の診断書を提出し、身体障害者手帳を取得することによって行政の支援を受けることができます。
知的障害は身体の不自由はない障害で、この場合は愛の手帳の交付を受けます。
そしてそれらが重複し、中でも障害度の高い子どもを重症心身障害児、さらに濃厚医療が継続して必要な子どもを 超重症児といいます。
このような分類は行政・医療サービスを受ける上で 児の利益のためになされるもので、あくまでも 支援の必要な子どもに必要な支援が届くことを目的としています。
さて、この重症心身障害児について詳しく書かれた本があります。
「重症心身障害 療育マニュアル」
“単行本: 376 p ; サイズ(cm): 26 x 19
出版社: 医歯薬出版 ; ISBN: 4263234618 ; 第2版 版 (2005/03) ”
です。
(%ノート%)第一編 「基礎編ー重症心身障害児の基本的理解のために」 には、
重症心身障害児に関する諸問題の過去を振り返り、様々な制度が整備されてきた歴史や、重症心身障害児の療育理念、医学的見地からの統計的資料などが書かれています。
(%ノート%)第二編 「実践編ー重症心身障害児の各分野からのアプローチ」 では、
重症児の主病態を概観し、リハビリテーション方法や合併症予防策の紹介、超重症児の問題や高齢化の問題にもアプローチしています。
(%ノート%)第三編 「生活編ーよりよい生活を支えるために」 には、
在宅支援、施設入所に関すること、教育問題の現状を語り、家族の思いや療育スタッフへの期待など、重症心身障害児をとりまく様々な実際環境について書かれています。
(%ノート%)その他22項目のコラム(例、・気管切開を考える前に ・ゼリー剤の問題点と代替製品 ・リスクマネッジメント等)で構成されています。
支援費制度など、近年変革されてゆく社会保障制度や医学・医術の発展に臨み、2005年3月に発刊されたお待ちかね第2版で、家族・療育スタッフともに、重症心身障害児の多角的な理解に役立つ基本の一冊です。
今日は漢字ばっかりだったかな(笑) (%雨%)
(%エンピツ%) 竹中かおり