さて、唐突ではありますが・・・
「療育」とか「訓練」という言葉にピンときますか?
障碍のある子どもを育てている家庭では、きっと普通に聞きなれている言葉ですよね。
でも、障碍のない子どもを育てている家庭では、きっと「なぁ〜に、それ?」といった、言葉でしょうね。
「療育」「訓練」とは、
知的障害児、肢体不自由児、難聴児などと云われる子ども(や、時に大人)を対象に、今できることの機能を最大限に、引き伸ばしたり、新たに出来る事を見つけること、一言で云えば、心身の発達を促す!ことなのです。
例えば、足の不自由な子や周囲に興味・関心を示さない子等は、普段、お家でママ達が「まったく!こんなにいたずらして!」と、叱ってしまいそうな事が出来なかったりします。
そこで、故意にいたずら的なことを提供して、楽しさやうれしさを感じてもらう、もう一回やっちゃおうかなぁ〜と好奇心が刺激される・・・そういったことが、必要になったりするのです。
病気では、早期発見・早期治療!と、よく言われますよね。
療育も、例外ではありません!と、よく言われています。
ただし、その子の障害の状態や、精神的な状態により、開始時期は様々です。
また、障害によってはわかる時期も様々であったり、障碍の種類によっては、ご両親がなかなか子どもの障碍を認められず、療育・訓練が遅くなる・・・といった、ケースもあります。
そういった諸々のことから、療育・訓練の開始時期は、個々により、全く違ってきます。
時期も違えば、行う内容も様々な「療育」「訓練」ではありますが、ここでは、主に療育センターや、療育病院などで、行なわれているものを取り上げて説明していきたいと思います。
今回は、「ST」と呼ばれるものから紹介しましょう。
(%赤点%)ST(言語療法)
子どもの言語発達の遅れや、脳の血管障害による失語症・麻痺性(運動性)構音障害。悪性腫瘍などにより、舌を摘出してしまった人の構音障害(発音の障害)。そして、聴覚障害などがある方を対象にしています。
子どもから高齢者の方まで、様々な、言語聴覚障害のある人々に対して、言語聴覚士が、評価や、訓練を行なっていきます。
どのようなことをしているのか?というと、遊びの中から言葉を引き出す!という形です。そしてその遊びの中でも、物の名前の認識を深めるということや、色の認識をつけていったり、生活の模倣をしていったり・・・。
そうして、生活の中への、言葉に結びつけていきます。
ちなみに、私の知っている子どもたちに人気があるのは【乗り物】。(%車%)
特に【電車】は大人気!(%ニコ女%)
テレビのキャラクターなんかも受けがいいようです。
訓練中に、本人たちの興味がそれていった時は、好きなものを題材として出す・・・すると、俄然集中!訓練も、楽しみながら、進めていける!といった、感じになります。
それでは今回はこのへんで。 次回はOTについて、です。
(%エンピツ%)Dee
(%ノート%)ご連絡したとおり、今週から数週間、療育現場のプロ、Deeさんに連載してもらいます。どうぞよろしく♪ 竹中かおり