さて、最後はPT,理学療法についてです。
PT(理学療法)
この訓練は主に、脳性麻痺・精神運動発達障害などの運動発達に問題を持つ児を対象としています。
これは、運動発達の促進・2次的障害の予防を目的とした運動療法です。
いろんな方法や技法があって、一言での説明は難しいのですが、いわゆる「リハビリ」というと、なんとなく想像がつくのではないでしょうか。
このような、療育・訓練は、単発で行なうのではなく、継続して行なっていくのが普通です。複数の療育を、平行して行なっていく事も非常に多いです。
PTや、OT、その他の多くの分野のスタッフの方が、協力しバックアップしてくれます。
これらが医療機関や、療育病院などで主に行なわれている、療育・訓練です。
さて、これらの「療育」「訓練」は、本当に必要なのでしょうか?
「療育」。「訓練」。
「そんなこと!しなくてもいいじゃん!かわいそう!」(%ショボ女%)
「そのまんま、楽しくすごせたらそれでいいじゃん!」
な〜んて言葉も、聞こえそうですよね(笑)
確かに、それでもいいのかもしれません。
でも、子どもの秘めた可能性や、伸びようとする力! そのすべてを投げ出してしまうと考えると、どうでしょうか?
もし我が子だとしたら、障害があるとかないに関係なく、可能性を信じ、伸ばしていきたい!と親ならば、思うのではないでしょうか。
そのひとつの手段が、障害のある子の場合は、この「療育・訓練」なのです。
ただし、大事な事は、これだけではない!とも思っています。
日々の生活を、楽しみ、幸せだ!と感じること・・・それが一番大事です。そのため、プレッシャーを、子どもに与えすぎては、逆効果ですよね。
私の知っているお宅では、「療育」イコール「お勉強の時間」としています。
その時間内は、がんばろう!と、話しているそうです。
家でも療育をずっとやってるのか・・・というと、ちょっとニュアンスがちがいます。生活を楽しんでいる・・・そういったほうが、正しいと思います。
しかし、「療育」でやったことが生活の中で生かせるように、言葉を引き出そう!階段をつかって、足腰をきたえよう!・・・そんな感じです。
子どもが「ジュジュ!」と、口に手を当て、『ジュースがほしい!』と訴えれば、「ジュースほしいの?ジュースちょうだい?」と、聞き返し、「チョーダイ」という言葉を引き出す。
「青いトラックが、はしってるね〜はやいね〜」と私が言うのを聞いて、
「ク!イーッパイ!」と、感じたことを子どもが表現する。
「いっぱいトラックみたいの?」と、さらに聞くと
「ウン!」と。
生活の中のいろんな場面で、このようなことを行なっています。
着替えなどにしても、最初からやってもらうつもりの子どもに、「ズボン履くの上手なんだよね〜〜〜みせて♪」と声をかけ、やる気をもたせる。そして、できた!という達成感や、嬉しさを、知ってもらう。
こういったことは、健常なお子さんも、一緒ですよね。
私自身のモットーは・・・
「がんばりすぎずに、がんばろー!」です。
そう思うと、ス〜〜〜ッと、気持ちがラクになるかもしれないと思いませんか?(%ニコ女%)
まだご紹介していない療育法もあります。
方法や、考え方も様々です。
子育てにいろんな思いや考えがあるのと同じですね。
しかし、全ての親に一致しているであろうと思うことは・・・、
「我が子が、楽しく幸せな一生を送れるように」
という願いが秘められていることでしょう。(%晴れ%)(%晴れ%)(%晴れ%)
療育とはどんなことをするのか、ご紹介できたでしょうか?
今後も機会があれば、障害児に関する情報をとりあげたいと思います。
「障害」への理解を、深めてもらいたいなぁ〜と、願いつつ♪
(%ノート%)以上、Deeさんのレポートでした。
(%エンピツ%)療育に関する話題を3回連続でDeeさんにお願いしました。
障害児は、健常児が1年で達成する過程を、5年かかってやっと獲得できる、というようにスローペースで成長することが一般的です。「療育」する側に必要なことは何より、根気、かもしれませんね。(%ハート%)
竹中かおり