阪急王子公園駅を東口に降りて、
少し東に行くと、
水道筋商店街」があるのをご存知ですか?

その商店街の規模に驚いてしまいました。
行けども行けども商店が並び、平日の午後というのに、
買い物客の多さにも驚きました。

どこかへ取材に行ったとき、
あたりを歩き回って、
雰囲気を知ろうとするのですが、
ここばかりは、
端までたどり着けず、途中でひき返した次第。

これほど活気のある商店街にきたのは、
阪神大震災以後初めてです。

今回ここにやってきたのは、取材ではなく、
商店街の入り口近くにある喫茶Kに、
にっちの最新号を届けるため。

そこで、シェヴィ爺さん。
喫茶Kを紹介してくださったのは、
通称シェヴィ爺さんことTさんなのです。

今年84歳になるTさんは、元気なころは、
神戸のボランティアガイドとして、
活躍されていたのですが、腰を痛めてから、
家に閉じこもる日々。

その彼のお気に入りの”にっち”な場所となったのが、
喫茶K。
附近の高齢者の憩いの場として、
以前取材させていただいたのです。
なじみの顔をしばらくみないと、
誰彼となく電話しあう関係とか……

Tさんは、この喫茶Kで、狭心症の発作で倒れてから、
ほとんど、出歩いてないと言う。
先日見舞いに行ったら、退屈しとるみたいやった、
とマスター。

それじゃ、私もお見舞いしてこようと、
マスターに電話してもらうと、
部屋が散らかっているし、
なんにもないし、Tさんは見舞いを固辞されたのですが、

「元気なお顔を拝見したい」と、
お見舞いの押し売りをしてきました。

今は狭心症と脊椎管狭窄症で車椅子生活だとか。
無精ひげが伸びていましたが、
懐かしい、ほのぼのとしたお顔のTさんと、
玄関先でおしゃべり。

さて、シェヴィ爺さんのいわれ。
我が家の愛犬とTさんの愛犬が
同じミニチュア・シュナウザー。

車狂いの息子がつけたシェヴィの名を、
事務所でTさんを呼ぶときにも使ったのが始まり。
以来、「Tさん=シェヴィ爺さん」となっております。

思わず、「シェヴィ爺さん」とTさんのこと、
よびそうになってしまいますが……

それほど、ミニチュア・シュナウザーの雰囲気と、
Tさんのイメージが似ているのです。