にっちでは、毎号、5、6人の方を取材します。
スタッフ1人が、1人の方の取材を担当し、
カメラを担当するスタッフと2人で取材に行きます。

取材の魅力を挙げると、
まず第1に、それまでは、私たちとは何の関係もなく、
営々と生活を築き上げてこられた人に出会えるということ。

そしてもう一つ、取材でもなければ行くこともないような所へ、
カメラとテープレコーダーをリュックに入れて、
出かけて行き、アァー、こんな所があったのだ!
と感激できること。

先日、大阪の下寺町へ行ってきました。
地下鉄谷町線の谷町9丁目で下車し、
日本橋のほうへ向かうと、深い谷のようになっていて、
谷底まで降りていくと、南北に走る松屋町筋にぶつかります。

松屋町筋の東側が下寺町。
生國魂神社の緑が広がる上町台地を背景に、
大蓮寺から円成院まで浄土宗の25のお寺が並んでいます。

下寺町を南へ歩いてみました。
松屋町筋の西側はビルが林立し、
東側は建築制限があって、高層ビルが建てられない。
お寺の境内の緑が一時、
都会の真っ只中にいることを忘れさせてくれました。

寺がまばらになったあたりから、今度は、
オートバイの店がズラリと軒を並べ始めました。

松屋町筋といえば、
雛人形や五月人形など玩具の街と思っていましたが、
バイクの街でもあったのですね。

こんな都会のオアシスのようなところがあったのも感激でしたが、
街のはずれに、通天閣が見えたときもビックリ。
こんなとこにあったんや!