鹿島郁夫さん 苦戦 !

77歳で単独無寄港世界一周に挑戦している鹿島郁夫さん。

メインセールが破損し、一時は断念するとメールが入ったのですが、
サブセールで、再度挑戦すると決意を新たにされたのでした。

しばらくメールが途絶え、心配していたのですが、
26日に、どさっと鹿島さんからのメールがアップされ、
ホッとしたところ。

でも、苦戦が続いているようです。

「順調に、東へ向けて走っている。
しかし、走行距離は、あまり伸びない。
セール1枚で走ることは、双発の飛行機で言えば、片肺飛行みたいなものだ。
順調といっても、あえぎ、あえぎ、走るという感じだ。
乗っている人間も、気分的に疲れる。
こんな時には、77才という年令を、ひしひしと、感じられる」。

「夜、星空で、昼間は曇り、と言ういやな、パターンが続いている。
なんだか、天候に、からかわれている様な、思いがする」。

「風、南に変わり、東に向けて、快調に走っている。
今日は、距離が大分稼げそうだ。
このような日が、毎日続いてくれると、有り難いが、そうはいかない様だ。
明日は、変わりやすい、天候になりそうだ」。

などと、自然に翻弄される航海を綴っておられます。
何よりも、速度が出ず、8月に帰港するまで、
食糧がもたいないと心配されています。

現在位置は、オーストラリアの南。

「タスマニアを越え、オーストラリア東岸に入れば、
風の吹き具合が、変わるだろうと思っている」
そうです。

Google Earthを回転させ、南極の方から、
鹿島さんの航跡を見たのが、この写真
(赤い線が鹿島さんの航跡。上がオーストラリア)。

こんな写真を見ると、鹿島さんの夢の実現を祈らずにはおられません。