「職人技に終わりはない」シリーズでは、
神戸・東灘区で足の障害のある人の靴を作っている、
中井松幸さん。
TBSの番組『夢の扉』に紹介されたから、
ご存知の方も多いでしょう。
長い間リューマチを患い、
履ける靴がないと悩んでいるスタッフが
取材をかねてうかがい、
すっかり、中井さんファンになって帰ってきました。
「メジャーで触れるだけで、採寸できるみたい!」
障害のある人の靴を作っているとは、
中井さんはぜんぜん思ってはいません。
お客さんの注文に応じて、
その人が歩きやすい靴を作るのが仕事。
「みんな違う足」だから、靴が違って当然。
「何が障害かわからん」とハッキリしています。
健常者(変な言葉ですね)と障害者の区別はどこにあるの?
とおっしゃっているようです。
中井さんの夢は障害のある人に靴作りを教えること。
「わしがいくら作ってもそれは障害を想像して作ってるだけや。……
ほんまに障害抱えてたら何も妥協のない、
めいっぱい自分に合うことだけ考えた靴作るやろう。
どんな靴ができるか、それ見たい。それで、その技術を覚えたい」。
凄い言葉だと思います。それにしても、この向上心!
頭が下がります。