次号の編集完了 ③

そうそう、高齢者介護の先駆者、社会福祉法人きらくえん理事長、
市川禮子さんにもお会いしました。

高齢者施設に「心身にどんなに重い障害があろうとも、
ごく〝普通の生活〟が保障されるべきである」とするノーマライゼーションの理念を
導入し、実践されておられます。

認知症の方の「徘徊」は「お散歩・外出」と呼び、自由。
つまりは鍵をかけていないそうです。

「三六五日安全であっても、鍵をかけられた生活というのは人間の生活ではない。
仮に危険があるとしても、人間らしい生活の方がいい」という結論を出すまでに、
4ヶ月の家族会の討論を経たそうです。

近所へ買い物に出かけ、居酒屋にも繰り出すそうです。
訪問した「けま喜楽苑」にはバーまでありました。

きらくえんの運営方針は「人権を守る」と「民主的運営」。
入居者の自治会を始めとして、なんと、職員の組合まであるそうです。

美辞麗句が並べ立てられた高齢者施設が多い中、
きれくえんの試みは本物だと思いました。

願わくば、第2、第3のきらくえんが到る所にできますように!