今、流行の宮崎にも飛びました。
東国原知事に会いに行ったのではなく、
彼の地で民家を借り上げ、老人施設を展開している
NPO法人「ホームホスピス宮崎」の
市原美穂理事長にお話をうかがってきました。
今の医療システム、介護保険制度では、
認知症にガンを併発したような終末期の高齢者は、
ほとんど行くところがありません。
市原さんは、これらの人たちを、
住み慣れた地域で看守れないかと考えました。
箱物を作るにはお金がかかりすぎる。
そこで、福祉先進国デンマークのシステムを応用した
「かあさんの家」を開設しました。
認知症で施設に入所した方の家を、その方を自宅に戻して、
介護すると言う形で、家財道具を含めて借り上げたのでした。
この形だと、初期投資はほとんどかからなかったということでした。
デンマークでは、国がこういった家を借り上げ、
介護が必要な人数人を入居させてケアするそうですが。
ホームホスピス宮崎のこういった形の「かあさんの家」は
現在、3軒。そのほかケアサロンや訪問介護ステーションなど、
地域住民を巻き込んだシステムを作り上げつつあります。
市原さんの夢は「宮崎にホスピスを」から「宮崎をホスピスに」
と壮大なものに変りました。
私たちが進むべき高齢者福祉の道が
ここに示されているように思うのは私たちだけでしょうか。