Aさんの絵画集、完成!

にっち倶楽部が初めて編集した絵画集が完成しました!

B5版、30ページに満たない小冊子ですが、
それでも、何かが出来上がるというのはうれしい。

ある読者から、「90歳に近い父親が年相応に弱ってきて、
何もしようとしなくなった。画集を作って、元気付けたい!」
と相談がありました。

その方(Aさんと呼びます)は、会社を退職してからの老後の楽しみに、
絵を習い始め、自宅を改装したときには、
空き部屋をアトリエにするほど、
絵画に熱中しておられたそうです。

そんなAさんも、寄る年波には勝てず、
道で転んだりしているうちに、絵筆を持たなくなり、
少しずつ、無為の日々を過ごすようになってきたようです。

そこで、2人の娘さんが作品集を作って、
父親を励まそう、と思い立ったのでした。

デジカメという便利なツールで、カンバスの写真を撮り、
それをもとに、にっちがAさんをインタビューし、
想い出や感想を書き留める、という形をとりました。

そして、1年の歳月をかけて、家族総出の画集が完成したのでした!

Aさんが毎日のように画集を見ているという報告が、
娘さんから入りました。
やがて、この作品集を寄贈された絵仲間や、知人たちから、
様々な反応がAさんに届くでしょう。
その時のAさんの笑顔を想像することが、編集した我々の歓びです。

(掲載した絵はAさん、お気に入りのもの。
サントロペへ行ったときのものだそうです。
仲睦まじい夫婦の後姿と
店の中に入ろうとしているご婦人たちの姿が、
想い出に焼きついているようです)。