夜の散歩に出かけたら、
何処からともなく山車(だんじり)の鳴り物の音。
誘われて行ってみると、芦屋の打出神社の
山車が収納されている倉庫が開かれ、
子ども会のちびっ子が集まって、
お囃子の練習。(山車の季節は春か秋ですよね)
しばらく、その練習風景を楽しんでいたら、
どうやら明日フランスに帰る女子留学生のために、
山車を知ってもらおうと
特別に鳴り物の稽古風景を見学してもらっているようだった。
最後には10人くらいの子供達がダンジリに乗り、
はっぴを着せてもらい、赤い提燈まで持って、
鳴り物に合わせて「押した、押した」と踊りだした。
1人のフランス人学生に喜んでもらおうと、
ついには青年団の連中もやってきて、屋根の上に乗り、
提灯片手に、腰を振り出したのには感動した。
これを企画した自治会の人も偉いし、
打出神社も、夜の騒音にOKを出した
近隣の人にも感激。
梅雨空が続くうっとうしい日々。
この光景、つかの間の晴天のように感じた。
町内を挙げての歓待は、きっと、
フランス人留学生の記憶に鮮やかに残ると思う。