1日、甲南大学生になろう

最近、ワクワクする事ありました?
 ない? それは寂しい!
 では、にっちと共に1日大学生の体験をしてみましょう!!

との主旨で、21日の火曜日、
「地域との連携にもなるし……」と協力してくださった甲南大学で
「1日、甲南大学生」を経験してきました。

参加したのは、70歳以上の男女、18名。
神戸新聞でも募集したため、
抽選で選ばざるを得ませんでした。
それはそうでしょう、70歳以上の方募集、
なんて記事、ないですもんね。

1時限目は甲南大学の髙阪 薫 学長 のミニ講義
 「名も知らぬ遠き島より〜柳田・藤村・島尾〜」
 
 「名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ」
島崎藤村のこの歌は、民俗学者の柳田國男が大学生の頃、
伊良湖で偶然拾った椰子の実の話から生まれました。
これの話に島尾敏雄の唱えた「ヤポネシア論」を結びつけ、
沖縄の視点から日本文化を見直そうとする講義でした。

学長の講義終了後、学生食堂で、
昼食をとり、図書館などの学内の見学。

国際交流センターで留学生と交流しました。

私たちも、あまり、日本に留学されている
異国の若者と話す機会もありませんから、
高齢の方ならなおさらでしょう。

きっと、楽しい時間を過ごされたのではないでしょうか?

3時限目は、その日のメインイベント、
上村くにこ教授のゼミナール。
小説の研究をしているゼミナールなのですが、
今は、インタビューのやり方を訓練中。
その一環として、その日の参加者に「私が20歳だったころ」を
学生インタビューワーに聞き出してもらおうというもの。

つらかった青春時代を思い出して、
号泣される参加者もおられました。

そして、終了証をいただいて、
夕方、4時半ごろ解散。

明石から参加された88歳の方が、
一つ年上のお友達が出来たのが嬉しかった!
と、あくる日、お電話を下いました。

スタッフ4人、18人のお世話にくたくたになりましたが、
こういう電話をいただくと、またやってみようか、
との思いになるから不思議です。