事務所のあるマンションのすぐそばに、
ローソンがありました。
売上が芳しくなかったのか、9月末で閉店。
しばらくの間、閉まったままになっていました。

それまで長い間、それこそ24時間、
人が出入りした場所がなくなるのは寂しい限りです。
牛乳だとか、ペットボトルだとか、
急な来客に出すものを買いに走ることも出来なくなりました。
はずされた看板の跡に、錆びた金具が残っていたり、
タイルが汚れていたり、
「スラム」なんて言葉が浮んできたりするほどでした。

そこへ「ローソン100」が入ることになったのです。
11月の半ば頃から工事が始まり、スタッフ一同、
開店をわくわくして待っていました。

月末に開店した「ローソン100」の目玉は焼芋。
店の外を通るだけで、お芋を焼く独特の匂いが漂い、
胃袋を刺激します。
今やスタッフのおやつはこの焼芋。

匂いを楽しめるだけでなく、
急な寒さに冷たくなった手につたわるぬくもり、
そしてもちろん、美味しさ。これにバターでも塗れば……。

100円でこれほど奥深い幸せを味あわせてくれるとは!
100年に一度といわれる世界恐慌も、
「焼芋」の功徳で何とか凌げる……かな?