2009年春号(Vol.54)の紹介 ⑤ ジャズの街 神戸が育んだ歌姫

ジャズの街神戸に、ボーカリストの
石井順子さん(1938年生れ)を取材しました。

JR三宮駅から歩いて2分にある
サントリーバー「ヘンリー」。
石井さんはそのバーのママさんであり、
毎週、金曜日には、
結成40数年になるという神戸で一番古いアマチュア・ジャズバンド、
ザ ビッグ ディッパーズ(北斗七星)の演奏をバックに、
スタンダードジャズの数々を歌ってくれます。

豊かな声量、くせのない澄んだ歌声に聞き惚れてしまいました。
「恋人よ我に帰れ」「セントルイス・ブルース」「青いカナリヤ」……。
耳慣れたメロディ、リズムに思わず老体がスイングし始めてしまいました。
 
昨年50周年を迎えた「ヘンリー」は、知る人ぞ知るジャズ喫茶の老舗。
石井さんが店を任されるようになってからも、もう25年になるそうです。

石井順子さんの歌好きは、幼児のころにさかのぼるとのこと。
高校時代には、神戸一郎と一緒にコンクール荒らしに精を出し、
音楽喫茶や、キャバレー、ナイトクラブに出演し始める頃には、
克実しげる、佐川満男なんかと歌を競ったそうです。

ジャズはちょっと?という方は、
美空ひばりの命日(6月24日)に行かれてみては如何でしょう?
店は、ひばり一色、ママもひばりの歌を熱唱されるそうですよ。

お酒の飲めない女性が行かれても大丈夫。
もてなし上手な石井さんとおしゃべりするだけで、
十分楽しめるでしょう。

毎週、月・水・金にはジャズのライブステージがあります。