いよいよにっちも10年目に入りました。
長かったような、あっという間だったような……。

当然、スタッフも年をとり、
今では平均年齢が還暦を越えているでしょう。

今の思いは、取材や編集が続けられる限り、
この雑誌を続けていこうとです。
30日で編集が出来ていたのが、
45日かかるようになりました。
それでも、雑誌にかける情熱は少しも衰えておりません。

10年の節目に、
これまで取材してきた百歳さんの写真集を、
一冊の本にまとめようと、
何人かの百歳さんを再度訪ねて回っています。
最近亡くなられた方もいらっしゃいますが、
まだまだお元気な方もたくさんいらっしゃいます。

右のお方は大原久次さん。
お昼ごはんをご一緒したいと、お弁当を持参しての訪問です。
大原さんは「死ぬまで見栄はって、胸はって生きていたい」
の名言を吐かれたダンディーな103歳さんです。

私たちが帰る時には、外へ出て、
何時までも手を振ってくださっていました。

95歳から始めたと言う携帯電話の待ち受け画面には
10年前に亡くされた奥さんのお写真。
大原さんの奥さんへの気持ちが伝わってくるようです。

姫路のFM放送局にインタビューを受けられたときのテープも
聞かせていただきました。
長い間、教育に携わって来られた大原さんが歌う『仰げば尊し』を聞いて、
思わず涙があふれました。

6月28日の「10周年感謝の集い」には、
ぜひとも出席して、102歳の嘉納愛子さんに会いたいそうです。