お風呂は日本人にとってなくてはならないもの。
阪神大震災の後、
自衛隊が設置してくれたお風呂に入った時の感激を思い出します。
春号のカラーページは、大正時代の面影をそのまま残す、
京都の銭湯「船岡温泉」の欄間。
TVで見て、ぜひ自分の目で見てみたいと、
京都へ取材に行きました。
天井には色彩鮮やかな鞍馬天狗の彫刻。
欄間の彫刻の凄さがわかりますか?
〝銭湯〟の良さが見直され始めている昨今、
こんなお風呂屋さんを訪ねてみるのも面白いでしょうね。
もう一つのお風呂は、
灘区で「移動入浴サービス」を30年間も続けている、
NPO法人「KOBEふれあいの会」。
利用者の「あぁーえー気持ちや」の満足顔が、
ここまで続けてこれた理由だとか。
「自宅のお風呂に入りたい」、
「銭湯に行きたい」……、
利用者の希望を出来る限り生かす。
そのことが、利用者のリハビリの励みにも通じるとのことです。
事務所のすぐ前の「宮本温泉」は、
介助者の付き添い入浴を了解してくれているそうです。
スタッフが利用者をおぶってアパートの階段を下ろし、
事務所のお風呂に入れることもあるそうです。
地味な、でもなくてはならない仕事に、
若いスタッフが何人も参加して活動していることに、
感動してしまいました。