2012年、春号が店頭に並びました!

2012年春号が店頭に並びました。

奈路道程さんの表紙は、
大丸辺りから見た神戸・元町通りの入り口。
昔、この辺で働いていただけに、
懐かしい限りです。

色も、何となく春らしい。
今年の冬の寒さが厳しかっただけに、
春が待ち遠しいですね。
(単に、年のせいで寒さが堪えただけかもしれませんが……)

今号は、知らず知らずのうちに、
「男のロマン」特集のようになりました。

まず、兵庫県立美術館館長の蓑 豊さんが
超多忙の中、取材に応じてくださいました。

「美術館から街を活性化する」という
ユニークな発想を実践されておられる方です。
早速、県立美術館の屋上に「美かえる」が置かれ、
「ミュージアムロード」が整備されました。

蓑さんの人脈を生かした講演会や無料コンサートも
頻繁に開催されています。

日本を飛び出しアメリカやカナダで鍛えた実行力を
兵庫県で発揮していただけるよう、
私たちも応援できればと思っています。

もう一人は、ノヴァエネルギー鈴木清美さん。

無尽蔵にある海のエネルギーを使った
海流・潮流発電を目指しておられます。

地球温暖化が世界中で叫ばれた4年ほど前から、
開発を始め、平成22年度の環境省 
地球温暖化対策技術開発事業に選ばれました。

鈴木さんが手に持っているのが開発した水流タービン
「本まぐろ1号」の模型。
海中に入れるとこのタービンが
コンスタントに流れる海流によって回転し、
発電する仕組みです。

エネルギー問題は一国の存立基盤をなすもの。
原子力に頼りきっていた日本は、
他のエネルギーの開発を蔑ろにしてきました。

ノヴァエネルギーのようなベンチャー企業に、
もっとお金が集まり、
世界に先駆けた環境にやさしい
エネルギー開発を進めていただきたいものです。

そして、兵庫県ヘリテージマネージャーの建築家
福嶋忠嗣さん。

次々に取り壊されていく阪神間モダニズムを
象徴する戦前に建てられた洋館建築を惜しみ、
保存や伝承活動に力を注いでおられます。

解体される邸宅の写真、家具、
ステンドガラスなどを展示する「芦屋日曜洋館展」
(福嶋さんの自宅横のガレージ)に行ってみてはどうでしょう。

3人の男性を取材したり、取材テープを聴いたりしました。
自らが賭けている世界について滔々と語る
そのエネルギーに圧倒されました。

情熱を注ぐ照準を定めたときの男性の迫力の凄さ。
素敵なものですね。

2012年春号をぜひ、手にとってご覧ください。
阪神間のジュンク堂、阪急芦屋川の大利書店においてあります。