老後のくらしにみなさん真剣でした

師走に入った途端冬らしい日和になり、一昨日の日曜日も朝から冬晴れで日差しが眩しい中、初めての『すまい方講演会』を開催しました。老後をどこで暮らすのか、元気なうちに考えていただくヒントを得ていただければと、今回は2つのテーマのお話しを3人の講師にお願いしました。

まず、
『ケアハウスってどんなとこ?』 川崎一代氏

 川崎さんは吹田市内の居宅介護支援センターのケアマネージャーをされています。
 老後を送る場所は自宅か老人ホーム、というは一昔前のお話しで、介護保険の導入前後から色々な施設ができ始め、余りの種類の多さにそれぞれの違いがわからなかったり、それ以前にどんな施設があるのかさえわからない状況です。
 数ある施設の中で、今回はケアハウスについてお話いただきました。9月に北千里で開催した『すまいの相談室』に、団地の建替えをきっかけにケアハウスを検討してみたいが、どんな施設かどこにあるのかよくわからないと相談に来られた方がおられました。このようなことで困っている方がきっと他にもたくさんいらっしゃるのだろうと、川崎さんに講演をお願いしました。
 講演会に参加されたみなさんは、まず色々な施設があることに驚かれ、それぞれの施設の違いが難し過ぎてよくわからず、自身が施設を選ぶ基準が掴めませんでした。
 川崎さんは一つ一つ丁寧にお話しくださいました。しかし、色々な施設を取り巻く制度が余りに複雑です。これでは、老後の施設を考えようとされる方には難しすぎて、結局無理をしてでも自宅で過ごそうということになってしまいます。

つぎに、
『I(アイ)ターンしてみませんか?』
特定非営利活動法人Ⅰターン交流プラザ
理事長 渥美正道氏、理事 小池佳史氏

 渥美さんは和歌山から、小池さんは御坊からお出でいただき、和歌山県が勧めているⅠ(アイ)ターンの仕組みや注意点をお話しいただきました。
 千里ニュータウンに住んでいらっしゃる方の多くは、大阪以外からやってこられた方で、リタイヤ後Uターンされる方もいらっしゃいます。しかし、故郷には戻る家もなく、親類縁者もいない方も多いです。また、趣味で、釣や菜園、登山などをされている方も多く、田舎暮らしへの需要があります。
 和歌山県は温暖で大阪から近く、温泉や釣、海水浴などで馴染みの深い地域です。
田舎に移住する際の注意点や現地での生活についてありのままにお話いただきました。”郷に入れば郷に従え”、ストレスは移住者仲間で発散させよ。

これからも色々なテーマで老後のくらしのヒントになる講演会を開きたいと思います。乞うご期待!