老後のすまい連続講座第2回「高齢者住宅」

高齢者住宅という言葉を最近耳にするようになりましたが、それでは高齢者住宅ってどんな住宅なのでしょうか。答えられる人はほとんどいません。それほどわかるようでわかっていない言葉です。

そこで、千里ニュータウン周辺で唯一高齢者住宅を運営されている㈱三島コーポレーションの山口さんに、高齢者住宅とはどのような施設なのか、そして、実際に運営されている茨木市のウェルライフガーデン茨木紫明園についてお話しいただきました。

高齢者住宅は、ケアハウスや老人ホームと似た施設で、入居者は個室に住み、食事は大食堂で他の入居者と一緒に食べ、風呂や洗面・トイレは共同で、同じ建物に入っている介護事業者がケアプランに沿ってお世話するという施設です。自立生活を営めることが入居の条件ですが、民間が運営していることで、医療行為が必要な方や、一部の認知症の症状ででほかの入居者に迷惑をかける人以外は入居可能です。

ケアハウスや老人ホームと異なることは、個室は建物の家主と一般的な賃貸借契約を結び、食事は食事提供会社とサービス提供契約を結び、介護は介護事業者と介護契約を結ぶという点です。一つの建物の中で住居、食事、介護の3つのサービスをそれぞれ別の会社が提供するという仕組みです。
 ケアハウスや老人ホームの規制が厳しくなり今後新しい施設ができにくい状況の中、このような仕組みの高齢者住宅は増えてくると思われます。

 今日の講演に参加された方々はみなさん、元気な内に高齢者施設の勉強をして、今から将来を考えなければならないですね仰っていました。次回の講演は老人ホームですが、その前に次の土曜日に高齢者住宅の見学会があります。今日の講座に来られた方もすでに見学会参加の申し込みもされました。