稽古では交互に
技をかける側(捕り)、かけられる側(受け)
を決めて、技をかけあう
一見
技をかける側が難しいようだが、
かけられる側の方が技術が必要
なぜなら、「□」の感覚を知っている上で
技にかかりながら
相手に「□(四角)」の感覚を伝える必要があるからだ
受けながら、伝える必要がある
ただ、
単にかかりやすくしてしまうと
馴れ合いになってしまう
打撃よりも
掴む掴まれの方がわかりやすい
受けが何も考えずに、
ただ掴んでいると、
「□」以外の雑音がのってしまう
自分より、上の相手ならそれでも良いが
自分が、伝えたい場合は、効率がよくない
雑音が多いと、
捕りが何を理解すべきかよくわからなくなってしまう
捕りがどこまで、感覚で「□」を見ることができるかで
聴くべき音と雑音の度合い(SN比)を変えていく
聞こえるか聞こえないかくらい
かかって、かからないくらい
がいい
受け側の段階としては
(1)攻撃的に体力で抵抗する
・受け側は捕りに対して、隙がないように掴む
・捕り側に隙があれば、受け側がいつでも捕れる状態で
・わざと、体力、筋力を使って
・「△」の状態で
*これを返せれば、稽古を行う目的は十分達成している
(2)攻撃的に受けながら、抵抗する
・受け側は「□」の状態で抵抗してくる
・捕り側に隙があれば、いつでも入れる状態で
*受けの「□」を捕りの「□」にする必要がある
(3)逃げ腰で、非攻撃的
・受けは「○」をつくっていく
・逃げ腰、抵抗しない
・じっとその場でとどまる
・要は、受けは捕りを意識しないこと
*この受けに対して、「□」にすることは難しい
この受けをどのように導いていくかを稽古する
ただ、この受けの状態は、隙だらけの状態である
このような状態で相手を待つと、実際は簡単にやられてしまう
捕りが「□」を導く稽古をするから、この受けが成り立つ
言い方を変えると、
受けが
(1)は「△」
(2)は「□」
(3)は「○」
の状態になっている
「□」で捕る場合は
(1) (2) (3)の順にだんだん難しくなる
抵抗しない相手が一番難しい・・・
(現実的には、このような相手を投げる必要はない。間に争いがないのだから)
逆に、
捕りが体力で良いなら
(3)のような相手が容易
(1)(2)の状態の捕りが難しい
この関係の逆転はおもしろい
受け側が、
初心者の場合は
そういう細かいことを考えずに、
攻撃的に掴んでもらえたらいい[ (1)の状態で ]
相手がその力を返せれば、それは「□(四角)」になる