「△○□」を理解することが、重要。
これは、相手と対峙したときの、視点の変化を要求している。
私の昔の稽古では、
技の良し悪しを評価するのに、
相手との位置関係、角度、力の入れ方など、物理的なもので考えていた。
これは間違いではないが、
そうなると、
相手の体格、タイミング、方向など、
逐次確認し、多くのパターンを覚える必要がある。
さらには、その多くのパターンを瞬時に使えるようにしなければ、役に立たない。
相手との物理的関係は無数にある。
今の稽古では、それを関係「△○□」に置き換えて行う。
そうすると相手との関係はこの「△○□」だけを考えるのみ。
媒体は、聴覚・触覚・視覚など、相手と相互に理解できるもであれば、なんでもよい。
その媒体上で、関係を△○□と変化させて技にする。
稽古でまず身につけることは、
物理的判断を、関係(結び)で判断するように癖つけること。
そのために、「捕り」は背筋を立て、腕をなるべく伸ばす。
要は型にはめる。
そうすることで、「捕り」の状態が「受け」に伝わりにくくなり、
「捕り」は関係の変化に集中しやすくなる。
お互いやりたいようにやってしまうと、どうしても関係のみをみることが難しい。
型にはめる(不自由)と、
関係をみることになり、
結果としては、
自由になるのが、おもしろい。