本物か、偽物か?
この区別には、どうしても自分自身の感性を基準に進める必要がある。
区別としては、
1.本物のような本物
2.偽物のような偽物
3.本物のような偽物
4.偽物のような本物
がある。
1は、自分の立ち位置の浅さを理解する。
2は、自分の立ち位置の確認となる。
3と4は、自分の目利きの浅さを理解する。
4は、出会うこと自体が運がいい。自分の運の引き込みが機能していることを確認する。
合気道には段位があるが、実力と段位は全く関係ない。
段位が浅くても、上手な方がいる。(区別4)
段位が深くても、上手でない方がいる。(区別3)
建前を重視している方、偉ぶっている方など物に囚われている方(区別3)
見た目普通、体格も小柄でも、実際触ってわかる方(区別4)
稽古が進むと、△◯□の感覚で透けてみえてくる。
そこが日常と異なり、嘘・ごまかしが効かず、理想的な場であり、
このような段階を触覚を使うことで実感できる。
日常の生活のやりとりは、習得4であるので、いずれ稽古と同じようになる。
そうなると、稽古が実生活につながる。(まだ練りが必要)
これは、世の中の縮図として理解できる。
合気道のことを悪く述べているのではなく、
どの分野でも同じこととなっている。
そこに気づけるかどうかが、限られた人生にとって重要なこと。
だから自分の目利きを鍛えておき、習うべき師を常に探すことが重要。
「三年勤め学ばんより三年師を選ぶべし」
合気道を習って、初めて実感した。
どの習い事、学校、仕事でも同じ。
未知のものに対して、どうやって師を選んでいるだろうか。
適切な師は、なにをもって選べるのだろうか。