事実と解釈

事実:実際に起ったこと。(結果・体)
解釈:事実を体→技→心を通過して、認識した事柄。

人は事実ではなく、解釈の中で生きている。
事実は、五感を通してしかわからないうえに、五感は解釈をもって歪んでしまう。
その歪んだもの(解釈)を通常は事実と思い込んでいる。
また、その解釈が事実であることを真には証明できない。

その解釈を事実に近づける見方を、あるがままにという。
その解釈を事実に近づけることを、禊という。
しかし、その解釈が事実と一致することはない。
できないが、どこまでも延々と近づけていける。

その解釈を事実に近づけるためには、その手段である技と心を磨く必要がある。
武道では、事実と解釈が大きく乖離してしまうと隙をつかれる。
逆に相手の解釈を、事実と乖離させることで技をかけることができる。

事実と解釈の間が隙間であり、その間が自分の隙間と比べて大きくなると、
隙をつける準備ができたということ。