受けの条件として
1:捕りの形を型に制限させておくこと
2:実戦のやり取りに近づけること
3:捕りの自然体を最大限に引き上げた状態で技をかけさせること
4:常に受けをより良い自然体に導くこと
が必須となる
1について、
1:捕りの形を型に制限させておくこと
受けは捕りが目的とする型以外の自由度を持たせないように受ける必要がある。
例えば、
小手返しの途中で受けの抵抗する方向ズレや力みにより隙が大きくなると、
捕りは、小手返しでなく他の技に変化した方が効率が良い場合がでてくる。
そうなると、実際は小手返しから別の技に移行した方が良い。
通常、
型稽古では捕りは型を別の形へ変化させてはいけないため、
小手返しより良い選択肢がある状態なのにその型をこなす必要がでてくる。
こうなると、効率のよい稽古ではなくなってしまう。
受けの方は、
そうならないよう常に注意を払う必要があり、
捕りとの隙(△、○)を見つつ、捕りが小手返しをするしかないように受けをとる必要がある。
そのため受けは、
常に相手の正中線に対して圧をかけて、隙が最小となるようにしておく。
受けがこの意識を持つことにより、
互いの隙(△と○)大きさにも気がつくようになってくる。