厚生労働省と財団法人こども未来財団が主催して行っている子育てサークルリーダー研修事業。平成17年度九州ブロックでは熊本市で実施した。熊本県では、この事業をより効果的に波及するため、八代市・御船町・西合志町・玉名市でも、県の事業として市民が参画して子育てサークル学習会などを実施した。
西合志町の会場になったのは、「西合志町保健福祉センター・ふれあい館」。この施設は、交流ホール・こどもセンター・保健センター・デイセンター・福祉支援センターのある複合施設である。12月4日、午前は「こどもが輝くとき」というテーマの講演、午後はさまざまなサークルによるコンサート、体操、絵本の読み語りなどが行われた。暖かく、手作り感があり、参加者全員が生き生きとしているイベントだった。
この施設は、社会福祉協議会が運営しているが、講演終了後、館内を案内していただいた。この時に教えていただいたのだが、午前の講演の時、小さな子どもたちの保育をしていたのは、地元の中高生だった。まだまた6ヶ月くらいの赤ちゃんを、高校生の女の子が大切そうに、じっと抱っこしていたのが非常に印象的だった。
高校生にも話を聞くことができたが、「中学の時に、友だちに誘われて来てみたら、面白くて、はまってしまった。」と笑顔で話していた。今では、中学校にこのボランティア活動の紹介をしに行っているそうである。
中高生には自分たちの居場所になり、親は安心して子どもを預けられる、子どもたちはお兄さんお姉さんと遊んでもらえる、三者にとって素晴らしい関係となっている。こうした活動はどんどん広がって欲しいと思うが、三者をつなぐコーディネーターが必要である。西合志町では、社会福祉協議会がこの複合施設を運営していることを生かして、この役割を果たしている。
地域の人と人、人と施設をつなぐコーディネーターの役割がますます重要になってくる。