昨年策定された「杉並子ども・子育て行動計画」の特徴の一つとしてあげられるのが、子育てに関するバウチャー制度を導入。
昨日、東京世田谷で活動するamigo(http://www.na-ka-ma.com/amigo/index-j.html)が主催する、このバウチャー制度についての勉強会に参加したので、少し紹介したい。
現在、東京都では6歳までの乳幼児医療費の助成(マル乳)を実施している。保険を扱う医療機関で保険証とマル乳医療証を提示して受診すると、各種医療保険の自己負担分を助成してくれる仕組みだ。23区の中には、これを6歳から12歳や15歳と引き上げるなど独自の施策をしている自治体もある。杉並区では、医療費の助成を行うよりも、その財源をもう少し他の支援に活用できないかと、このバウチャー制度を考えたようだ。このバウチャー制度の特徴は、3つのサービスに利用できること。①公的施設などでの一時保育、ひととき保育の利用、②ベビーシッターなど民間のサービスへの利用、③コンサートや絵本の読み聞かせなど親子でのふれあいや、親の子育て力を向上させるような事業への利用を設定している。単に、バウチャーを利用してもらい、子育てを応援するだけでなく、民間で競い合ってより質の高いサービスを提供できるようにしたり、地域大学などと連携して地域の子育て力の向上を図ることを考えている。
今後パブリックコメントを求め、より具体的な方法論を検討して19年度から実施される。③の事業については、どんな事業が選定されるのか、質的保障をだれがするのか課題も多いが、楽しみな制度だ。